日本経済新聞の記事で

「コロナで中止の訪問税務調査、国税が10月から再開」というものが載っていました。

記事によると、

全国の税務署や国税局が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、４月から中止していた新規の訪問税務調査を再開させることが、関係者への取材で分かった。国税側は連休明けの23日から納税者に電話で調査を受けてもらえるかどうかを確認し、10月から再開する見通し。

（中略）

日本税理士会連合会などの関係者によると、国税庁は12ある国税局・事務所のトップを集めた会議で再開を通知し、18日に日税連に連絡した。

ここからは、私の推測ですが、

10月から確定申告準備までの来年１月末までの調査予定であるとした場合、約60日（土日祝除く）程度が調査に見積もられていると思われる。

調査官１人当たり８～10件程度の税務調査が見込まれる。

・いつもの年より調査件数が少ないため、国税側で情報をもっている調査先が狙われやすいので、電話連絡を受けた調査先は少し覚悟が必要になるかもしれません。

・今の税務署は、入社間もない勤務年数３年以下の職員が多く、税務調査の実務期間が本年はかなり少ないので、若手の指導も疎かにできない状態であるため、現金決済の少ない建設関係業種が主体になる可能性も高い。

せつかく、コロナが落ち着き、経済が回りかけの時期なのに税務調査が再開されるとは・・・

国側もコロナ対策で吐き出した資金を少しでも回収しようと必死なのでしょう。